ルノー・オーストラルの改良型がリーク
信頼性高まる状況証拠
刷新されたエクステリアが明らかに

ルノーが開発中の次世代CセグメントSUV「新型オーストラル」のデザインが、正式発表に先駆けてリークされた。最近、「グラン・コレオス」のヒットで勢いづくルノーが、再びデザイン刷新を前面に押し出した新型SUVを投入するとの情報に、業界やユーザーの注目が集まっている。
流出した画像では従来モデルとは一線を画すフロントデザインが確認されており、実質的にはフルモデルチェンジに匹敵する大幅なフェイスリフトとの見方も出ている。
今回確認された画像はルノー社内の販売資料などで用いられるレイアウトや構成に酷似しており、初出の画像とその後に出回った2枚目の資料が非常に近いデザインであることから、単なる予想レンダリングではなく、実際の社内資料である可能性が高いと見られている。このことから、新型オーストラルは、今回リークされたデザインをほぼそのまま採用して量産に至る公算が大きいと予想されている。

大幅に刷新されたフロントマスク
インテリアは現行モデルを継承
新型オーストラルで最も注目されるのはやはりフロントデザインの刷新だ。リーク画像では、上部のヘッドライトは従来のデザインを踏襲しつつ、下部に「ブーメラン」形状の新しいデイタイムランニングライト(DRL)が追加されている。この意匠は、最近発表されたクーペSUV「ラファール」やコンセプトカー「シンビオズ」にも見られ、ブランドのファミリールックを意識した構成と言える。
グリルのデザインも見直されており、フレームはより大きくなり、ブランドエンブレムは従来の上部からグリル中央へと配置が変更された。これにより、フロントフェイスの安定感が増し、視覚的な重心が下がったように見える効果が生まれている。加えて、バンパーの造形もアップデートされ、全体的により精悍な印象を与えている。
パワートレインはガソリンエンジンとマイルドハイブリッド(MHEV)に加え、新たにプラグインハイブリッド(PHEV)の設定も見込まれている。なかでも現行の1.3リッター直列4気筒ターボエンジンが、1.2リッター直列3気筒ターボへと置き換えられる可能性も示されており、燃費向上と欧州の厳格な排出ガス規制に対応するための重要な戦略と位置づけられている。

予想レンダリングとの見方もあるが
実画像流出の可能性が濃厚
今回のリークは、以前の画像に続く2度目の流出となる。両画像に共通するのは、ヘッドランプやグリル、ホイール、バンパーなど細部の構成が一致している点であり、外部制作の予想レンダリングではなく、ルノー社内で用いられる正式なレンダリングである可能性が非常に高いと見られている。
特に画像のフォーマットがルノーの販売ネットワーク向けガイド資料に酷似していることも、信頼性を高める要因となっている。業界関係者の間では「グラン・コレオスが市場に定着しつつあるなかで、オーストラルの大胆なフェイスリフトは、ルノーSUVラインの次世代化を象徴する動き」との評価も出ている。
このように完成度の高いデザインがラインナップに加われば、ルノーは今後、グローバル市場はもちろん国内市場においても、ミドルサイズ以下のSUVセグメントでさらなる存在感を発揮できると期待されている。ルノーの次の一手に注目が集まる。