メルセデス・ベンツが新型CLAを公開
グリルにスリーポインテッド・スターが143個も?!
優れた性能に賞賛、外装には賛否両論が集まる

今月14日、メルセデス・ベンツは新型CLAを発表した。このモデルは3代目のフルチェンジ版で、フロントグリルを覆う約143個のスリーポインテッド・スターが目を引く。また、フロントグリル全体には新しいデザインが採用されている。電動化や新しいMB OS、AI技術などを駆使し、コンパクトセダンの頂点を目指すメルセデスの意気込みが感じられる。
今回、メルセデスは従来の内燃機関車両を先行して発売し、その後ハイブリッド、プラグインハイブリッド、電気自動車モデルを順次発売するという方法を覆した。CLAは電気自動車モデルが先行して登場し、2026年までにハイブリッド、内燃機関車両が順次発表されることが明らかになっている。


典型的なクーペスタイルを採用
約800km走行可能な電気自動車
新型CLAの車体サイズは全長4,722mm、全幅1,836mm、ホイールベース2,789mmと、前世代よりも大型化している。車体が拡大したことで前席空間は広くなったが、後席のレッグルームは853mmと既存モデルより若干縮小した。全体的な外装デザインは典型的なクーペスタイルを採用している。
新型CLAの電気自動車モデルは85kWhリチウムイオンバッテリーを搭載し、WLTP基準で最大792kmの航続距離を実現している。メルセデスの電気自動車として初めてフロントトランクが採用され、収納効率が向上している。フロントトランクの容量は約71L。基本モデルは後輪駆動で最高出力272馬力、デュアルモーターモデルは総出力354馬力を発揮し、320kWの急速充電にも対応している。


賛否両論を呼びそうなデザイン
コンパクトセダンの究極進化形
外装デザインに関しては昨年10月に発表されたコンセプトカーの量産モデルとほぼ一致している。エンブレムを大きく前面に押し出し、内側のグリルまで細かく埋め込むことで、遠くからでもメルセデス車だと一目でわかるデザインが採用されている。内装は広大なダッシュボード全体がディスプレイで覆われ、まさにパノラマ的な視覚効果を提供している。
室内には10.25インチのデジタルメーターと14インチのセンターおよび助手席ディスプレイで構成されるMBUXスーパースクリーン、スポーツシート、スポーツステアリングホイールなどが配置されている。トランク容量は405Lで、4代目MBUXインフォテインメントシステムを搭載。AIで動作する仮想アシスタントやChatGPTなども提供される。


今後発売予定のCLA、期待が高まる
メルセデス、難局を乗り越えられるか
新型CLAを皮切りに、今後発売される予定の内燃機関車両にも期待が集まっている。今回公開されたCLA電気自動車「EQウィズテクノロジー」に加え、1.5リッター4気筒ターボエンジンを搭載し、8速DCTの48Vマイルドハイブリッドシステムや1.3kWhバッテリーを搭載するガソリンモデルも登場予定だ。これらの性能や燃費についてはまだ明らかにされていないが、メルセデスは「現存する最高の効率を実現する」と意気込みを示している。
この新車発表に対し、ネットユーザーからは「予想以上にデザインが良い」「前のCLAのデザインは美しかったが、今回はちょっと…」「実車を見れば印象が変わるかもしれない」など、さまざまな反応が寄せられている。一方で、メルセデスは最近、サンルーフの爆発の可能性に関する問題を抱えており、今後の対応が注目される。さまざまな新車を投入しながらも、安定した販売台数を維持できるかどうかは今後の動向次第だろう。