メルセデス・ベンツが100台限定モデルを公開
AMG SL 63 MANUFAKTUR GT
通常のSLとの違いは圧巻

メルセデス・ベンツは7日、米国市場限定の特別モデル「AMG SL 63 MANUFAKTUR ゴールデンコースト」を発表した。このモデルは世界限定100台のみ生産され、米国の一部ディーラーで販売される予定だ。
メルセデスAMGの高性能オープンカーSL 63をベースにしたこのモデルは希少性と特別なデザインが特徴。通常モデルとの違いには独自のボディカラー、専用ホイールデザイン、そして高級感を増した内装が含まれており、メルセデス・ベンツはこの限定モデルを通じて高級車市場での独自の価値を提供する戦略を打ち出している。


ゴールドカラーで
さらに際立つ外観
メルセデス・ベンツの「MANUFAKTUR」はメルセデス・ベンツが提供する最高級カスタマイズプログラムであり、顧客の個性や好みを反映させた特別なデザインを提供することが特徴だ。SL 63ゴールデンコーストもこのプログラムを通じて製作され、通常モデルとは一線を画す独自のデザインが施されている。その希少性から、購入できる顧客層も非常に限られるだろう。
限定モデル最大の特徴は「MANUFAKTUR カラハリゴールドマグノ」という高級感のあるマットゴールドの外装カラーだ。太陽光を浴びて柔らかく輝くこのカラーは、砂浜を連想させる美しさを放ち、強烈な存在感を発揮する。この色合いによって、SL 63ゴールデンコースト独自の魅力が一層際立つ。ホイールデザインも独創的で21インチのAMG鍛造クロススポークホイールはブラックを基調にリムフランジにカラハリゴールドマグノカラーを施している。さらに、ブラックのAMGブレーキキャリパーとホワイトのAMGロゴが加わり、スポーティさと高級感を両立させている。このような細部にわたるこだわりは限定モデルならではの差別化要素となっている。


インテリアも
ゴールドのアクセントで特別感を演出
インテリアも外観と同様に差別化が施されている。標準装備のAMGパフォーマンスシートはブラックナッパレザーで仕上げられ、ゴールドのダイヤモンドステッチが施されている。このデザイン要素は通常モデルでは見られず、限定モデルならではの特別感を強調している。このゴールドステッチはステアリングホイール、アームレスト、ドアパネル、インストルメントパネルにも施され、統一感のあるデザインが完成されている。
また、SL 63ゴールデンコーストには多くの高級オプションが標準装備されており、通常モデルではオプション扱いとなる内装材や先進装備が全て標準搭載されている。顧客は追加オプションを選ぶことなく、最上級の仕様を体験することができる。


圧倒的な性能が
限定モデルの価値をさらに高める
性能面では限定モデルながらも既存のAMG SL 63と同等の仕様を維持している。4.0リッターV8ツインターボエンジンを搭載し、最高出力577馬力、最大トルク800Nmを誇る。このエンジンはAMGスピードシフトMCT 9速トランスミッションと組み合わされ、フルタイム四輪駆動システムAMGパフォーマンス4MATIC+も搭載。これにより、0-60mph(約96km/h)加速は僅か3.5秒を記録し、圧倒的な加速性能を発揮する。
サスペンションとブレーキシステムもAMG特有のスポーティなセッティングが施されており、可変ダンパーを採用したAMGアクティブサスペンションと高性能カーボンセラミックブレーキシステムが標準装備される。これらの要素はSL 63ゴールデンコーストが単なるデザイン重視のモデルではなく、AMGの真のパフォーマンスを体感できるハードコアオープンカーであることを証明している。