中古車「支払総額表示制度」1年経過でも混乱続く!強引な追加費用請求に消費者から悲鳴が止まらない

中古車「支払総額表示制度」施行後も

消費者の不満が続出

引用:Carhack

2023年10月1日から施行された「支払総額表示制度」は、中古車購入時に消費者が実際に支払う必要がある全費用を含めた価格を明示することを義務付けた制度だ。しかし、施行から1年が経過した現在も「表示価格で購入できない」という消費者の不満が後を絶たない。

これまでの中古車販売では、車両本体価格のみを表示し、税金や保険料、登録手数料などの諸費用は別途請求するのが一般的だった。しかし、不明確な費用項目と追加料金の要求により消費者の不満が増加し、新制度が導入された経緯がある。

引用:The Japan News
引用:Denton TX Honda Toyota

消費者から寄せられる

主な苦情内容

消費者は中古車の商談過程で、車両整備費や有償保証加入を強要されたり、不明確な「出庫準備費用」を必須費用として説明される事例を経験していると訴える。こうした不透明な追加費用の要求は、消費者の信頼を大きく損なっている。

自動車公正取引協議会(以下、公取協)の調査によると、一部の業者が広告では保証や整備がないと案内しながら、見積書には整備費と保証費を含め、それらを除外できないと主張して消費者に強引に販売した事例が確認された。

引用:読売新聞
引用:YouTubeチャンネル「Kusina ni Adya」

支払総額表示制度の

違反時の罰則

「支払総額表示制度」は、消費者が車両購入時に最低限支払う必要がある全費用を明確に表示することを求めている。車両価格には、カーナビやエアロパーツなどの装着オプションだけでなく、定期点検整備や保証に必要な費用も含まれる。

一方、税金、自賠責保険料、登録代行手数料以外の出庫準備費や清掃費などは車両本体価格に含めなければならない。この規制に違反した場合、公取協は当該業者に厳重警告を行い、必要に応じて違約金を科すとともに業者名を公表するなどの処分を行っている。

引用:Total Okinawa
引用:Carhack

消費者の不満解消へ向けた

公取協の取り組み

規制施行から約6カ月後の2024年6月にも「表示された支払総額で購入できない」という不満が引き続き寄せられた。公取協は繰り返し苦情が寄せられた大手中古車業者を対象に調査に着手し、規約違反が確認された場合は厳正に対処する方針を示している。

消費者はSNSなどを通じて依然として不満の声を上げている。公取協は追加費用の強要事例を防ぐため規制をさらに強化し、悪質業者の排除に向けて積極的に対応する姿勢を示している。

あわせて読みたい

関連キーワード

コメントを残す

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

こんなコンテンツもおすすめです

CP-2023-0096-20171941-thumb
トヨタ4ランナー、14インチ大画面搭載で快適性も向上!オフロード性能と豪華装備で勝負する2025年モデルの全容
CP-2023-0065-20183021-thumb
テスラの最新バッテリー技術を狙った産業スパイ事件、FBI囮捜査で一網打尽…共犯者は逃亡中
CP-2023-0065-20192044-thumb
ホンダ次世代ハイブリッド、革新的S+シフト採用で「走り」が変わる!?2027年モデルでコスト半減へ
CP-2023-0065-20196723-thumb
鋭く、シャープに、そして未来的に!ホンダ「Ye P7」が量産デザインを公開、EVらしさ全開の新型SUV
CP-2023-0065-20199708-thumb
マツダ MX-5、まさかの「歌舞伎タウン」仕様が登場!ゴジラから龍まで和モチーフ満載の蛍光アート
CP-2023-0065-20203730-thumb
新型BMW M5がオランダで早くも事故…路面の落ち葉が招いた悲劇、衝撃の現場写真が物語る驚きの事実
CP-2023-0065-20197157-thumb
ロシアの自動車産業、中国の技術力で復活なるか?注目の国産EV「アトム」が初お披露目
CP-2023-0065-20194644-thumb
自動車業界に激震、ホンダが日産株取得へ…新持株会社設立で5ブランド体制も視野に
  • アクセスランキング

    トヨタ4ランナー、14インチ大画面搭載で快適性も向上!オフロード性能と豪華装備で勝負する2025年モデルの全容
    テスラの最新バッテリー技術を狙った産業スパイ事件、FBI囮捜査で一網打尽…共犯者は逃亡中
    ホンダ次世代ハイブリッド、革新的S+シフト採用で「走り」が変わる!?2027年モデルでコスト半減へ
    鋭く、シャープに、そして未来的に!ホンダ「Ye P7」が量産デザインを公開、EVらしさ全開の新型SUV
    マツダ MX-5、まさかの「歌舞伎タウン」仕様が登場!ゴジラから龍まで和モチーフ満載の蛍光アート
    新型BMW M5がオランダで早くも事故…路面の落ち葉が招いた悲劇、衝撃の現場写真が物語る驚きの事実
    ロシアの自動車産業、中国の技術力で復活なるか?注目の国産EV「アトム」が初お披露目
    自動車業界に激震、ホンダが日産株取得へ…新持株会社設立で5ブランド体制も視野に
    セダンでもSUVでもない!?欧州で快進撃のCUPRA、大胆すぎる次世代EVを投入へ!既存カテゴリーを超えた新デザインに期待
    韓国で相次ぐEV火災、被害額4億円超え…ベンツが「夢の電池」全固体電池開発で信頼回復なるか

    最新ニュース

    CP-2023-0096-20171941-thumb
    トヨタ4ランナー、14インチ大画面搭載で快適性も向上!オフロード性能と豪華装備で勝負する2025年モデルの全容
    CP-2023-0065-20183021-thumb
    テスラの最新バッテリー技術を狙った産業スパイ事件、FBI囮捜査で一網打尽…共犯者は逃亡中
    CP-2023-0065-20192044-thumb
    ホンダ次世代ハイブリッド、革新的S+シフト採用で「走り」が変わる!?2027年モデルでコスト半減へ
    CP-2023-0065-20196723-thumb
    鋭く、シャープに、そして未来的に!ホンダ「Ye P7」が量産デザインを公開、EVらしさ全開の新型SUV
    CP-2023-0065-20199708-thumb
    マツダ MX-5、まさかの「歌舞伎タウン」仕様が登場!ゴジラから龍まで和モチーフ満載の蛍光アート
    CP-2023-0065-20203730-thumb
    新型BMW M5がオランダで早くも事故…路面の落ち葉が招いた悲劇、衝撃の現場写真が物語る驚きの事実

    主要ニュース

    CP-2023-0065-20171548-thumb
    セダンでもSUVでもない!?欧州で快進撃のCUPRA、大胆すぎる次世代EVを投入へ!既存カテゴリーを超えた新デザインに期待
    CP-2023-0065-20069091-thumb
    韓国で相次ぐEV火災、被害額4億円超え…ベンツが「夢の電池」全固体電池開発で信頼回復なるか
    CP-2023-0065-20067721-thumb
    日産リーフが完全刷新!クーペSUV化で425km走破、翼状デイライト採用の次世代EVが攻勢
    CP-2023-0065-20066379-thumb
    世界に1台だけ存在する幻のポルシェ、実は「オーナーの熱意」で誕生した特別な911だった
    CP-2023-0065-19912804-thumb
    テスラ新型ロードスター、7年待てず…! 破損車両から「サイバーロードスター」製作したファンが凄すぎる
    CP-2023-0065-19978114-thumb
    260馬力の小型ハッチバックが存在した!スイス発、フェラーリ308エンジン搭載の稀少モデル「スーパーエイト」の正体