小学生の女児をひいた後、そのまま車を進行
それでも「ひき逃げ事件」に該当しない理由とは…
引用:オンラインコミュニティ「Bobaedream」
車で事故を起こした後に被害者に対し適切な措置を行わずに逃走するひき逃げは重罪であり、何より救える人を見殺しにする場合もある。ひき逃げを起こす人は「自分だけは捕まらない」と信じて逃走するのかもしれないが、韓国ではひき逃げの検挙率は2023年基準で88.7%に達している。
韓国で、最近7歳の女児を車でひいた後に逃走しようとした事故がオンライン上で大きな話題となっている。しかし、警察によると、この事件はひき逃げと認定するのが難しく、加害者が処罰されない可能性すらあるという。なぜ、このような状況になったのか、詳しく当時の状況を見てみよう。
引用:オンラインコミュニティ「Bobaedream」
引用:オンラインコミュニティ「Bobaedream」
女児と衝突後、止まることなく車は進行
14日、オンラインコミュニティ「Bobaedream」に「小学2年生の娘がひき逃げにあった後、犯人は逃走」というタイトルの投稿が掲載された。投稿者A氏によると、娘のBさんは4月17日の午前8時29分頃、登校途中に学校近くで事故に遭った。A氏が添付した事故当時の防犯カメラ映像には、加害者が事故を起こして逃走する場面が収められている。
路地を走っていた加害者の車は、曲がり角で飛び出してきたBさんを認識できずに衝突した。そして、加害者の車は、衝突直後に停車するどころか、そのまま加速して左側のタイヤでBさんをひき、適切な救護措置も行わずに事故現場を離れた。
引用:オンラインコミュニティ「Bobaedream」
引用:オンラインコミュニティ「Bobaedream」
頭部に重傷を負い後遺症の可能性も
A氏は「(娘は)小学2年生で7歳のまだ幼い子供だ」とし、「車と衝突した後、その小さな体がタイヤの下で踏みつけられる姿を見て、全身が震えた」と語った。さらに、「車が子供を踏みつけて通過していく際に子供は踵、左目周辺、顎が骨折し、さらに頭蓋骨骨折と脳出血で頭部にも重傷を負い、緊急手術をしなければならなかった」と述べた。
さらに、A氏は「顔の傷、特に頭部の緊急手術によりおでこの半分以上を切開したため、一生傷跡が残る可能性がある」とし、「頭部の手術をしたため、今後どのような後遺症が出るかもわからない」と激しい怒りをあらわにした。A氏が憤慨したのは、加害者の行動だけではなかった。事故後、管轄警察署が捜査を担当したが、1ヶ月経過しても進展がないという。
引用:ニュース1*この写真は事件とは一切関係ありません。
引用:ニュース1*この写真は事件とは一切関係ありません。
ひき逃げ事件として認められない可能性も…
A氏によると、警察はまだ加害者に対する捜査すら始めていないという。事故の状況が収められた防犯カメラ映像は警察ではなく、A氏が市役所に問い合わせて入手したものだ。加害者は事故後70m以上進行した後に、車から降りて41秒間周囲をうろついていた。それでも、警察はひき逃げではないと話しているという。重傷に該当しない上、加害者が保険に加入していたという理由で 罪を免れる可能性もあるという。
A氏は「包帯が巻かれた状態で手術室から出てきた子供を見て、胸が裂けるような心情を初めて味わった」とし、「なぜ韓国の法律は犯人に有利になっているのか、とても腹が立つ」と怒りをあらわにした。
ニュースを見たネットユーザーたちは、「子供が後遺症なく回復することを心から願う」、「子供が左右の確認をせずに飛び出してしまったのが本当に残念だ」、「子供を育てる父親として悔しくて怒りがこみ上げてくる」、「(交通事故に対する)法律があまり厳しくないのでどうしようもない」、「これは殺人未遂と見るべきだ」、「地元では有名な事件で加害者は市議員だという噂もある」などの反応を示した。
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