テスラ、またもや大規模リコールを実施
185万台に達する電気自動車が対象
ボンネットが開き、走行中に視界が遮られる恐れ
米電気自動車(EV)大手のテスラがボンネットの開閉問題により、米国で大規模なリコールを行うことになった。7月、米道路交通安全局(NHTSA)によると、テスラ製車両の一部でボンネットの開閉状態をソフトウェアが感知できない恐れがあるという。
このため、テスラはモデル3、モデルY、モデルS、モデルXを含むほとんどの車種を対象にリコールを実施する計画である。NHTSAは「ラッチ(掛け金)が外れたボンネットが走行中に完全に開く可能性があり、運転者の視界を遮る恐れがある」とリコールの理由を説明した。
衝突事故につながる危険性も
184万台に達する電気自動車リコール
ボンネットが走行中に開くと、運転者の視界を妨げ、衝突事故につながる危険性がある。重大な事故につながる可能性があるため、早急な措置が必要である。ただし、今回の問題を解決するためには、サービスセンターを訪れることなくソフトウェアの更新のみで対応可能とのことだ。
テスラは2013年から2024年までに製造された合計184万9,638台のEVにリコールを発表した。リコール対象はモデルS(2013年~2024年)、モデルX(2016年~2024年)、モデル3(2017年~2024年)、モデルY(2020年~2024年)である。今回の大規模リコールは、昨年12月に行われた203万台規模のリコール以来、最大規模である。
去年12月にもオートパイロット(自動運転機能)の欠陥により
203万台規模のリコールを行ったテスラ
昨年12月、テスラは「オートパイロット(自動運転)」機能の欠陥により203万台に達するリコールを実施し、消費者の不満を招いた。オートパイロットは車両周囲の物体を認識し、運転者の操作なしで速度や車間距離を調整したり、車線を変更する自動運転支援装置であり、運転者の安全に大きな影響を与える。
オートパイロット機能を過信し、走行中に運転者が注意を払わない状況が頻繁に発生したが、警告音やシステムの中断などを通じて運転者に警告するシステムが不足していた。当時もテスラはソフトウェアの更新を行い、運転者警告システムを強化し問題を解決した。
繰り返されるリコールに募る消費者の不満
上半期に最も多くのリコールを実施
昨年12月のリコール当時、物理的な問題ではない上ソフトウェアの更新によって問題が解決されるため、相対的に深刻さを感じていなかった消費者たちもリコールが繰り返されることにより次第に不安感を示すようになっている。2024年上半期だけでテスラは現在440万台に達する車両にリコールを実施した。これは米国内で最も大規模なレベルである。
また、他の米メーカーであるフォードは同じ期間に366万台に達するリコールを実施した。最も多くのリコール台数を記録したメーカーという汚名を得たテスラのブランドイメージの毀損も避けられない。繰り返されるリコールにより消費者の懸念も提起されており、テスラの今後の対応にも注目が集まる。
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